その器具だいじょうぶ?? ~滅菌(めっきん)~ ①みなさん、お医者さんや歯医者さんに行ったとき、
色んな器具があるなぁと思ったことはあると思います。
「これどういう風につかうんやろう?」とか、
「なんかこれこわいなぁ」とか。
実際、『これ何につかうんですか?』とかの質問は
たまにあります。
ただ、あんまり気にしてないのか
もしくは信頼されているのか(笑)
それとも訊くのが怖いのか
ほとんどないのが、
『その器具って、だいじょうぶなんですか?』
っていう質問です。
「えっ、だいじょうぶって何が?」
と思われるかもしれませんが、
ちゃんと説明すると、
「その器具ちゃんときれいにしてるんですか?」
「殺菌とかしてるんですか?」
ってことです。
もちろん、歯医者さんで使われる器具は
使い捨てのものもありますが、
そうじゃないものがほとんどです。
だから基本的には一度使ったものは
洗浄し、滅菌します。
ちなみに一般的に言われる殺菌と滅菌は
どう違うのかといいますと
「殺菌」とは、微生物を殺すこと。生存数を減らすこと。
で細菌など9割殺して、1割が残っていても殺菌です。
「滅菌」とは微生物をすべて死滅させるか、
または除去することです。
つまり、微生物をゼロにすることです。
つまり、器具は見た目だけではなく、
微生物学的に「きれい」なのが
この「滅菌」された状態です。
「こんなんして当たり前やん」との声が
聞こえてきそうですが、
これ結構大変です。手間です。
当然ですがコストもかなりかかります。
実際、一人の患者さんに使う器具の量は
(もちろん治療内容によって違いますが)
細かいものも含めると結構あります。
だから、結構大変なんです。めんどくさいんです。
「それやったら、最低限の物だけやったらいいやん。」
てな声が聞こえてきそうですね。
そうですね。そのほうが楽ですし、
患者さんからいただく治療費は、
国から決められていますし、
そのほうが、いいかもしれません。
見えませんし、わかりませんし。
しかも、どれだけ、滅菌するかは
特に、国からのキマリはないですしね。
実際、そんな歯医者さんも多いかもしれません。
でもね、
歯医者さんの行う治療は、
結構は割合で、血がついたりします。
(よく、治療の途中でうがいしたら
血が出てたってことあるでしょう。)
しかも、この器具を前に使った、患者さんが
何か感染症にかかっていない保障はありません。
たとえばC型肝炎や、HIVなど。
だから、当院ではできる限り、器具は滅菌します。
もちろん、感染症にかかっている患者さんに
使った器具は滅菌のまえに専用の薬液につけ、
さらに厳重に感染源を断ち切ります。
国からの指示とか、ほかの医院さんが
やってるとか関係なく、
当院では患者さんとスタッフをあらゆる院内感染から
守るためできる限りの器具はすべて滅菌しています。
(ちなみにインフルエンザのワクチン接種も
スタッフ向けに毎年行っています。)
少し自慢です。
たまにくる見学の人や他院から転職されてきた人が、
結構びっくりするのが、当院の滅菌の徹底度です。
そこまでしなくても、というとこまでがんばっています。
あまり、気にしたことがない方がほとんどでしょうが、
一度、いつも行っている歯医者さんに訊いてみてください。
「先生、その器具きれい?」って。
ちょっとぎょっとされるかも。
